続ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

将棋の全国大会に出場することになった成金アマの活躍やいかに

次の一手論(補遺)凡手を徹底せよ

はてなブログ (略称:続ピリ将)

続ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

~実力四段・五段を目指して(シュうぇッチマン全国大会の巻)~

次の一手論(補遺)

 

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凡手徹底

 誤解されてはいけないので、くどくどと強調するのだが、次の一手は非常に大事。

 特に基本手筋の反復は、絶対に外れがないので、確率メソッド向きである。手筋を覚えれば、将棋が9割変わるというのは、あながち間違いとは言えない。勝負所で手筋を逃さぬよう、日々将棋勘を鋭敏に研ぎ澄ましておきたいものである。

 

手筋事典―あなたの将棋が9割変わる!

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 ただ、新ブログは旧ブログの超克を目指しているので、あえて凡事徹底ならぬ、凡手徹底を唱えてみよう。

 NHK杯の準決勝2局などが典型だが、やはり人間の指す大舞台の将棋は、粘り勝ちが基本にして、究極の姿なのだと思う。一発で仕留める妙手よりも、精神における重心を落とした腰の入った、我慢強い凡手を積み重ねた方が勝つのではあるまいか。

 ここまで書き連ねてきて思い出すのが、やはり大山康晴十五世名人である。

 

[新装版]勝負のこころ

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 私シュうぇッチマンがおすすめするのは、棋譜など読めなくても読むことのできる『勝負のこころ』である。有名な「チャンスは3度見送る」など、大山哲学が開陳されたこの本は、必読だ。

 次の一手であれば、やはり、これ。 

 

  

 

  ただし、一つだけ気をつけなければならない。忍の一手を指すときには、相手の華麗なる妙手をすべて見切ると同時に、自身の格好つけたくなる誘惑を厳しく律し、諫めなければならないということ。魅せる職業であるスター棋士の場合、なおさら凡手徹底は難しい。大山先生は、升田先生という魅せるスター棋士がいたために、かえって凡手徹底できたのだろうが、その苦労と精神は並みでないものがあったと推量する。

 大山将棋ばかり並べていては、大山将棋は身につかないという逆説。華やかで切れ味鋭い将棋をある程度、並べる。しかるのちに、大山将棋を並べるのが、棋譜並べのおすすめだ。次の一手も、ブリリアントな妙手を一通り勉強した後、地味な手筋や忍の一手を勉強するのが本筋ではないかと考える。

次の一手論(5)文系と理系という二項対立を越えて

 

続ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

~実力四段・五段を目指して(シュうぇッチマン全国大会の巻)~

次の一手論(5)

 

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文系的思考vs理系的思考

 ご存知だろうか? 文系とか理系とか、日本独自の概念であることを。

 そんな区別、世界にはない。私シュうぇッチマンも、この場合、世界を支持する。日本人のよいところでもあるけれども、ダメなところだとも思う。この文系と理系の二項対立。だって、そもそも記号の種類が違うだけじゃない? 数字も、言語も、「記号」という意味では同じもの。

 ところで、将棋は、文系だろうか? それとも、理系だろうか?

 この二項対立は絶対に選んではいけない。私シュうぇッチマンは、こう断言しておこう。

 たしかに、イメージでは理系。けれども、本当にそうだろうか?

 理系というのは、言い換えれば自然科学だが、定義すると、答えが1つということ。これに対して、文系とは、換言すれば人文科学または社会科学だが、定義すると、答えが複数あるということ。前者が有限を前提とするのに対し、後者は無限を相手にすると言い換えてもいい。

 人間というのは単一の答えを出せないし、社会というのはその人間の組み合わせだから、なおさら答えは1つに絞れない。極端な話、人間の数だけ答えがあるということになる。

 将棋は、基本的には理系である。指す手は1手しか選べないのだから、理系だろう。しかし、ここまで述べてきたとおり、どう指しても一局ということが多いのも将棋。つまり、将棋の答えは、非常に複雑なので、解が複数あることも多いというのを見逃すべきではない。

 私シュうぇッチマンは、実は最近、次の一手なるものを疑いにかかっている。答えは1つではない、と。特に実戦では別解がないかと、目を皿にして、他の手も探る。負けない手なら、全部正解ではないかと、視野を広くして、いろいろな手を探るように心がけている。あまりプロの手や一般論を信用しないようにしている。状況や文脈、さらには自身の好き嫌いをないがしろにすると、結果が幸いしないということが往々にしてあるから。

 格好よい手や妙手に目がくらみ、しぶい凡手、地味な凡手が見えないと、失敗することがある。今日のNHK杯などはその典型だろう。あれこれ選択肢を広げすぎると、持ち時間が減るのが難点ですが、将棋の醍醐味は、こういう複雑さにこそあると思うようになりました。

 難しい局面に来た時のコツは、シンプルな手、すなわち凡手を指すこと。凡庸な手というとイメージが悪いなら、シンプルな手というのがよいかもしれない。言葉はどうでもよいけれども、難しいときに無理をして自滅しないことが、とにかく大事。じっと歩を伸ばしておいたり、駒得を図っておいたり、玉を固めておくといった凡手(シンプルな一手)を指せるようにすることも、明快な局面で妙手一閃で勝つことも、私シュうぇッチマンは、同じくらい大事だという結論に至りました。

 皆さんは、いかが、お考えですか?

 

※日本では、文系本、理系本が異常に売れる。以下が、その例。

(別にディスっているわけではなく、仮説として面白いところも含まれているとは思う。)

 

 

文系?理系?―人生を豊かにするヒント (ちくまプリマー新書)

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次の一手論(4)次の一手から逃れ去るもの

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続ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

~実力四段・五段を目指して(シュうぇッチマン全国大会の巻)~

次の一手論(4)

 

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次の一手では育てられない力

 ひねくれたタイトルで恐縮だが、次の一手ばかりやっていると、やはり偏りが生じるようだ。というわけで、次の一手論と銘打ちながら、次の一手の限界に触れる。

 次の一手は、たしかに上達法としてすぐれたものであると思う。けれども、どんな上達法もそうであるように、万能ではない。

 次の一手で、育てることのできる力は、主に次の3つ。

 

 1 基本となる手筋

 2 妙手の発見

 3 難解な局面での指針の立て方

 

 反対にいえば、これ以外の力が育たないということだ。つまり、私シュうぇッチマンの造語だが「凡手」を指す力が育たないのではないかということに思い至った。

 「凡手」とは、文字どおり、平凡な手のこと。実戦を百数十手くらい指す中で、当たり前だが、いつも手筋や妙手が出てくるわけではない。もちろん、出現頻度は高いので、手筋を勉強することは有効である。が、有効な手筋がないときには、役に立たない。凡手を強いて定義するならば、ズバリ、手筋以前の手筋だ。

 ところで、私シュうぇッチマンが、関西遠征で勝てなかった要因は、いくつかある。ピリギゃルに聞かれて、思わず沈黙してしまったのは、不機嫌だったこともないではないが、即答できなかっただけなので、心配しないでほしい。人間誰しも、凹みたいときがある。

 整理すると、次のようなことになる。

 

 1 勉強や調整が不十分だった

 2 持ち時間がない将棋に不慣れだった

 3 凡手に問題があった

 

 1は、全国大会までに間に合わせるつもりだから、心配していない。

 2は、実に面白い発見だった。将棋道場というところは、対局時計を使わない。普段、持ち時間の管理にかなり気を遣ってきた私シュうぇッチマンは、この制度に大いに狼狽してしまった。もちろん、強い人はどのような時間でも強いというのは正論である。このことはよく理解しているつもりだ。しかし、私シュうぇッチマンは、この持ち時間なしというのが、ものすごく苦手だ。少年時代から、そうなので、ある種、トラウマ的なものも含まれていると睨んでいる。とはいえ、苦手を知ることができたのは、大きな収穫。今度からは、ウルトラ長考をして相手を怒らせるという作戦をとれば、この問題は克服できる。また、時間を気にせずに、時を過ごすという訓練も取り入れていこうと思う。訓練というと笑われるかもしれないが、この無為に過ごすということが、本当に私シュうぇッチマンは苦手なのだ。現代病に冒されているのだろう。

 さて、問題は3である。これは指導対局で目から鱗が落ちる指摘を受けたので、ここの読者には、特別にこっそり紹介しておこう。(いずれ削除するので、引用禁止。逆から読んでね。)

 

 「。よせに切大にみ並将王、を将金と車飛」

 

 これには、もう、稲妻並みの衝撃、感動が襲ってきた。私シュうぇッチマンの将棋の最大の欠陥を錐でブスッと一刺しに衝かれた思い。これで今までの長い人生で味わってきた敗局たちの敗因がまとめて明らかになった。やはり、指導対局は、受けるに限る。

 当たり前だが、誰もが王将を大事にする。「ヘボ将棋、王より飛車をかわいがり。」という川柳が、反対に、固定観念になっていた。「全ての駒を王将並みに大事にする。」原理的には、そんなことができようはずもない。しかし、精神的には、そのような気持ちを忘れてはならないのだ。一歩をどれだけ大事にできるか。これが将棋の手筋以前の基本。王将の次位に来る飛車を王将並みに大事にすること。これもまた、将棋の手筋以前の基本だ。大駒の次位に来る金将にしても、しかり。

 あれこれ、勉強しても棋力が上がらない方は、一度、凡手を見直してみてはいかがだろう?

 敵の飛車を取りに行く、金を狙う。自身の飛車や金は大事にする。取られそうになったら、逃げて、逃げて、逃げまくる。こういう凡手の積み重ねがあって、手筋や妙手や大局観があるということを、今回、痛感させられた。

 棋譜を鑑賞する際も、この観点は重要だ。

 たとえば、棋王戦の挑戦者決定戦。佐々木・千田戦。新聞で観戦記を読んでいて、千田先生の△3三角という決め手を佐々木先生が見逃したとあり、気づきにくい手だったとの感想が載っていた。しかし、私シュうぇッチマンは、この手に気づくことができていた。先の天啓を受けていたからだ。

 金を狙うことは、プロ棋士でも気がつきにくい盲点となるということを知った。四段、五段以上を目指す方には、この記事は必読と言ってもらえるのではないか。(いつも以上に★をください!)

 会社を経営している人にも教えてあげたい。社長だけでなく、専務も、常務も大事にせよ、と。