続ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

将棋の全国大会に出場することになった成金アマの活躍やいかに

詰め将棋論(5) 合駒は難しい

はてなブログ

続ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

~実力四段・五段を目指して(シュうぇッチマン全国大会の巻)~

詰め将棋論(5)

 

f:id:Shouldgo:20161209174632j:plain

 

合駒論

 本連載の仮想敵。「有段者でも7手詰めをやっておけば十分」説。

 

 次の呪文を、毎日7回、早口で唱えるべし。必ず強くなれる。

 

 「王手! 歩合い? 香合い? 桂合い? 銀合い? 金合い? 角合い? 飛合い?」

 「中合い? 捨て合い? 焦点合い? 移動合い? 逆王手合い?」

 

 将棋は、難しい。

 いろいろと難しいが、終盤で最も難しいものの1つに合駒がある。王手をされたとき、駒が無限にあると仮定すれば、ざっと12種の対応(7種の駒と5種の特殊合い)を考えなければならない。

 これは詰将棋についても言えること。かつて大道詰将棋(賭け将棋の詰将棋版?)というものがあったそうだが、あれなどは、先回書いた「左馬」のように、飛角香での王手に対する合駒「X」を考える訓練が必須である。凌ぎや逆転の練習も、同様だ。

 中合いとは、王手された玉の近くに合駒をするのではなく、中空に合駒をする。

 

f:id:Shouldgo:20170306115412p:plain

 

 △5三歩がふつうの合駒だが、▲同角成で詰む。△5四歩だと、▲同香に△4三玉と脱出できる。むろん、▲5三金でも詰まない。中合いを覚えると、グッと強くなる。

 捨て合いは、中合いと同義だが、特に高い駒を使うときにいうことが多い。さっきは歩を打ったが、ここで飛を打って受かっていたら100%妙手となる。取れば詰まず、取らなければ受けに利くし、香車を逆に取るぞ、と。この場合は、飛車合いでも受かっているかどうか、考えてみてほしい。

 焦点合いは、いわゆる焦点の歩の合駒バージョン。たくさん利きが集中しているマスに合駒を打つと、他の駒の働きを抑えることができる。

 移動合いは、持ち駒を使うのではなく、盤上の駒をスライドしてきて合駒させるテクニックで、私シュうぇッチマンはひそかに「スライディング合駒」と名づけている。相手も持ち駒の合駒は読みに入っていることが多い。そこで移動合い(スライディング合駒)が盲点に入っているということが実戦ではたまに見られる。たとえば、上掲の図で5三にいた歩を1つ前に進めて凌いだとしよう。いやあ、格好良すぎるではないか!

 究極に気持ちがいいのは、逆王手合い。王手のつもりが、王手返しである。取るしかないけれども、取ったら凌いでいた、と。なんと痺れる決闘シーンであることか! 佐々木小次郎のツバメ返し、『あしたのジョー』のクロスカウンター、『キャプテン翼』のドライブシュートタイガーショットで打ち返すみたいな、あるいは『テニスの王子様』のトリプルカウンターのような、ものだろう。(どれも知らない方、ごめんなさい!)

 ともあれ、合駒は受けの手だと思っている人がいるかもしれないけれど、大マチガイ! ということ。

 

f:id:Shouldgo:20170306123657p:plain

 

 私シュうぇッチマンは、勝ち負けとかは、二の次で、移動合いや逆王手合いをいつも常に虎視眈々と狙っている。そして、その感覚は、長手数の詰将棋や双玉問題、5五将棋、凌ぎ問題、逆転問題等で養う。無責任に短手数の詰将棋だけでいいという人は、この問題系をどう考えているのか、納得の行く回答をしてほしいものだ。

 さて、終盤の本を買うとき、合駒について言及があるかどうか、必ずチェックしてほしい。とりあえず、級位者も、有段者も、ウィキペディアの「合駒」くらいは、目を通しておくといいことあるかも。

 

合駒 - Wikipedia

 

 私シュうぇッチマンのおすすめは、教授こと勝又清和先生の大道詰将棋の講座。昔、囲碁・将棋チャンネルでやっていたビデオを今も繰り返し視聴している。

 大道詰将棋の雰囲気が知りたい方は、神吉宏充先生の動画が愉しい。

 

大道詰将棋 - Wikipedia

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

 上のような図を遊びで作って合駒を考える訓練をするだけでも、強くなれる。ちなみに、ノータイムで王手をする方、あるいは、王手をされて、何も考えずに反射神経で合駒をする癖のある方は、即刻あらためた方がいい。勝てる勝負を落としている恐れが非常に高いから。

 最後に、切れ負け特有の必殺合いも教えておこう。

 無駄合い詰将棋では禁じられている合駒だが、切れ負けのときにかぎって無駄合いが非常に有効となる。相手の持ち時間が残り10秒で切れるとしよう。無駄合いの連打で時間を稼ぐ。無駄合いが逆王手合いだったりした日には、笑いが止まらない。(相手は、怒りが収まらない。いわゆる、時間が切れて、キレる状態。)

f:id:Shouldgo:20170306134714p:plain

 いずれにしても、合駒は玄妙にして、不可思議な世界へと私たちを誘ってくれる。