続ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

将棋の全国大会に出場することになった成金アマの活躍やいかに

次の一手論(4)次の一手から逃れ去るもの

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続ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

~実力四段・五段を目指して(シュうぇッチマン全国大会の巻)~

次の一手論(4)

 

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次の一手では育てられない力

 ひねくれたタイトルで恐縮だが、次の一手ばかりやっていると、やはり偏りが生じるようだ。というわけで、次の一手論と銘打ちながら、次の一手の限界に触れる。

 次の一手は、たしかに上達法としてすぐれたものであると思う。けれども、どんな上達法もそうであるように、万能ではない。

 次の一手で、育てることのできる力は、主に次の3つ。

 

 1 基本となる手筋

 2 妙手の発見

 3 難解な局面での指針の立て方

 

 反対にいえば、これ以外の力が育たないということだ。つまり、私シュうぇッチマンの造語だが「凡手」を指す力が育たないのではないかということに思い至った。

 「凡手」とは、文字どおり、平凡な手のこと。実戦を百数十手くらい指す中で、当たり前だが、いつも手筋や妙手が出てくるわけではない。もちろん、出現頻度は高いので、手筋を勉強することは有効である。が、有効な手筋がないときには、役に立たない。凡手を強いて定義するならば、ズバリ、手筋以前の手筋だ。

 ところで、私シュうぇッチマンが、関西遠征で勝てなかった要因は、いくつかある。ピリギゃルに聞かれて、思わず沈黙してしまったのは、不機嫌だったこともないではないが、即答できなかっただけなので、心配しないでほしい。人間誰しも、凹みたいときがある。

 整理すると、次のようなことになる。

 

 1 勉強や調整が不十分だった

 2 持ち時間がない将棋に不慣れだった

 3 凡手に問題があった

 

 1は、全国大会までに間に合わせるつもりだから、心配していない。

 2は、実に面白い発見だった。将棋道場というところは、対局時計を使わない。普段、持ち時間の管理にかなり気を遣ってきた私シュうぇッチマンは、この制度に大いに狼狽してしまった。もちろん、強い人はどのような時間でも強いというのは正論である。このことはよく理解しているつもりだ。しかし、私シュうぇッチマンは、この持ち時間なしというのが、ものすごく苦手だ。少年時代から、そうなので、ある種、トラウマ的なものも含まれていると睨んでいる。とはいえ、苦手を知ることができたのは、大きな収穫。今度からは、ウルトラ長考をして相手を怒らせるという作戦をとれば、この問題は克服できる。また、時間を気にせずに、時を過ごすという訓練も取り入れていこうと思う。訓練というと笑われるかもしれないが、この無為に過ごすということが、本当に私シュうぇッチマンは苦手なのだ。現代病に冒されているのだろう。

 さて、問題は3である。これは指導対局で目から鱗が落ちる指摘を受けたので、ここの読者には、特別にこっそり紹介しておこう。(いずれ削除するので、引用禁止。逆から読んでね。)

 

 「。よせに切大にみ並将王、を将金と車飛」

 

 これには、もう、稲妻並みの衝撃、感動が襲ってきた。私シュうぇッチマンの将棋の最大の欠陥を錐でブスッと一刺しに衝かれた思い。これで今までの長い人生で味わってきた敗局たちの敗因がまとめて明らかになった。やはり、指導対局は、受けるに限る。

 当たり前だが、誰もが王将を大事にする。「ヘボ将棋、王より飛車をかわいがり。」という川柳が、反対に、固定観念になっていた。「全ての駒を王将並みに大事にする。」原理的には、そんなことができようはずもない。しかし、精神的には、そのような気持ちを忘れてはならないのだ。一歩をどれだけ大事にできるか。これが将棋の手筋以前の基本。王将の次位に来る飛車を王将並みに大事にすること。これもまた、将棋の手筋以前の基本だ。大駒の次位に来る金将にしても、しかり。

 あれこれ、勉強しても棋力が上がらない方は、一度、凡手を見直してみてはいかがだろう?

 敵の飛車を取りに行く、金を狙う。自身の飛車や金は大事にする。取られそうになったら、逃げて、逃げて、逃げまくる。こういう凡手の積み重ねがあって、手筋や妙手や大局観があるということを、今回、痛感させられた。

 棋譜を鑑賞する際も、この観点は重要だ。

 たとえば、棋王戦の挑戦者決定戦。佐々木・千田戦。新聞で観戦記を読んでいて、千田先生の△3三角という決め手を佐々木先生が見逃したとあり、気づきにくい手だったとの感想が載っていた。しかし、私シュうぇッチマンは、この手に気づくことができていた。先の天啓を受けていたからだ。

 金を狙うことは、プロ棋士でも気がつきにくい盲点となるということを知った。四段、五段以上を目指す方には、この記事は必読と言ってもらえるのではないか。(いつも以上に★をください!)

 会社を経営している人にも教えてあげたい。社長だけでなく、専務も、常務も大事にせよ、と。