続ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

将棋の全国大会に出場することになった成金アマの活躍やいかに

上達するための箴言集・格言集(0029)紐解く。

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続ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

~実力四段・五段を目指して(シュうぇッチマン全国大会の巻)~

上達するための箴言集・格言集(0029)

 

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0029 紐解く。

 

 「愛とは靴紐のようなものだ。自然とほどけることはあっても、自然と結ばれることはない。」

 

 ところが、将棋における「紐」は、愛や靴紐とも違って、自然にほどけたり、結ばれたりしないところが厄介です。

 将棋とは財布のようなものだ。相手はあの手この手で紐を弛めようとしてくるが、こちらは引き緊めようとする。

 意志して紐をほどいたり、結んだりしなければ、将棋も経営も、うまくいかない。

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

 将棋では「紐がついている」「紐をつける」のように使います。

 紐というのは、端的に言えば、自駒による利き。

 したがって、紐付きの駒を取ると、相手に取られ返す。

 そういう状況を「紐付き」と言います。

 図を見た方が、早わかりかもしれません。

 

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 まず左下、9筋の金を見てください。

 お互いに紐がついていない状態なので、手番がある方がただで取ることができます。

 先手番なら▲9六金、後手番なら△9七金。

 それに対して、中央の金は、少し複雑。

 先手の金には、紐がついていません。

 したがって、後手の手番なら△5四金と取ることができます。

 逆に、後手の金には香車の紐がついています。

 したがって、手番が先手だとしたら、▲5三金と金を取れるのですが、△同香と取り返される手を読む必要が出てきます。

 もっとも、この場合に限っては「ひっかけ」があって、▲5三金に△同香なら、▲2一飛成で実は詰んでしまう。

 ▲2一飛成を△同玉と取ることはできません。

 遠く2九にいる香車の紐がついているから。

 なお、先手の手番なら、▲5一飛成もあるところ。

 これは詰めろであると同時に、5三金についていた紐を外した手でもあり、一石二鳥。

 紐を外すという発想は、常に意識しておきたいですね。

 もう一度、9筋の金に視点を戻しましょう。

 もし手番が先手にあるなら、状況によっては▲8九桂という手もあります。

 金に紐づけした手です。

 以上のように、紐をつけたり、紐をほどいたりしながら指すのが、将棋のコツ。

 

 

 将棋を指さない方のために、将棋から少し話題を転じてみましょう。

 「紐解く」という言葉がありますね。

 正確には「繙く」と表記し、「歴史を繙く」「古典を繙く」のように使います。

 最近では「失敗の原因をひもとく」のように謎を解明するという意味で使う誤用も増えているそうですが、本来「ひもとく」には「本を開く」という意味と、「結んである紐をほどく」という意味しかありません。

 今日の書物に紐はないですが、昔は書物を傷つけないように帙というものがあり、その帙を開くときに紐をほどく必要がありました。

 一口に「本を開く」という意味といっても、重みがあるというか、仰々しいというか、そういうニュアンスがあると思います。

 ということを踏まえて、『史記』を繙いてみますが、20代で天下を取った項羽は、始皇帝に滅ぼされることになりますが、その原因は、勉強嫌いで歴史を紐解くことをしなかったため。

 そう司馬遷が批判しています。

 自信過剰で、自己の狭い知識だけを頼りにし、読み書きなど名前が書ければ十分と言って、歴史を紐解くことをしなかった、と。

 項羽は、すぐに役立つことしか興味を持たなかったようです。

 剣術も1対1だからとか何とか屁理屈をつけて続かず、兵法も要点だけでよいとか何とか言って、すぐに興味を失ったとあります。

 今どきの若者みたい。

 将棋をやらせたら、たぶん手っ取り早く勝てる奇襲戦法しか勉強しなかったかもしれません。

 項羽は、優秀な部下が集まっても、彼らに紐づけすることができない。

 だから部下は劉邦のところへ行く。

 つまり、歴史は繙かず、部下の紐はほどいてしまう。

 将棋をやらせたら、自駒に紐づけするのが苦手な奇襲使いだったかもしれません。

 

 

 項羽という人物の失敗は、現代人の反面教師として大いに参考にすべきでしょう。

 特に実戦ばかりで、紐付けできずに駒損してばかりの人は、耳が痛いのでは?

 そういえば、将棋の古典を読むのは大変ですが、こういう本もありますよ。

  古今の名棋士の終盤に取材した問題集で、とっても勉強になりました。

 何手詰めか、書いていないのがいい。

 ひもといてみては、いかがでしょうか?