続ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

将棋の全国大会に出場することになった成金アマの活躍やいかに

上達するための箴言集・格言集(0046)If I were you 相手の

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続ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

~実力四段・五段を目指して(シュうぇッチマン全国大会の巻)~

上達するための箴言集・格言集(0046)

 

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0046 If I were you 相手の側に立つ。

 

 コーチングの有名な技法の1つに、「視点転換法」というものがあります。

 「お客様の立場に立とう」とか「部下の立場に立とう」などという言葉をよく聞くでしょう。

 というわけで、大切な技法なんですが、将棋ファンなら「要するに『ひふみんアイ』のことですよね?」と言えば、瞬解。

 加藤一二三九段が「ひふみん」になってくれてありがたいのは、あの相手側から盤面を見る奇癖に名前がついたこと。

 対局中に、席を立ち、スマホを見たらカンニング

 しかし、相手の背後から見るという行為自体は、禁じ手のようでも、特に禁じられてはいないそうです。

 藤井聡太四段も「ひふみんアイ」を実践していたように、実際に行動に移すかどうかはともかく(アマチュアの大会でやる勇気はない)、考え方として非常に大事です。

 将棋というゲームは、岡目八目といって、盤側から見て楽しむこともできるし、対局者として楽しむこともできますが、前者を客観(ディソシエイト)と言い換えると、後者は主観(アソシエイト)かというと、そこはかなり微妙なところ。

 つまり、勝手読みばかりの初級者はともかく、有段者になってくると、相手の側からも読めるようになってくるので、哲学の用語を借りてきて「間主観」(インターアソシエイト)と言ってみたい衝動に駆られます。

 要するに将棋はグレイトだということが言いたいわけです、はい。

 

 

 "If I were you,I would・・・・・・"(もしも私があなたなら、・・・・・・)

 

 はじめて英語のドラマを字幕や吹き替えでなく見たときに出てきたセリフに衝撃を受けました。

 その後、この言い回しが英語圏では日常的に使われていることを知り、二重に驚かされました。(なぜ教科書で仮定法を習うときに例文で出てこない? Why Japanese textbooks・・・・・・?)

 相手の立場に立つことは、このように主語を反転させる言語の習慣から身につきます。

 このような主語を反転する習慣は、幼少の頃から、ごっこ遊びというロールプレイをしたり、物語を読んだり紡いだりしてきたかに、かかっているのかもしれません。

 子どもは皆、そうですが、私シュうぇッチマンも例外に漏れず、想像力が豊かな子どもでしたから、相手の立場に立つということは苦手でないと思っていました。

 しかし、そうではないことを、はっきり知ったのは、将棋を通じてだと断言できます。

 相手のことを「わかっている」「思いやっている」というのは、たいていの場合、欺瞞。

 そもそも論として、本当に相手のことを理解し、思いやることなど、不可能だからです。

 ただ、「無知の知」ではありませんが、それが不可能だということを知っているということは、とてつもなく大きなことで、認識のコペルニクス的な大転回と言っても過言ではありません。

 

 

 それでは、どのようにすれば、相手の側から考えられるようになるのか?

 この具体論が、なかなか厄介です。

 まず日常生活における「ひふみんアイ」を身につけることが目的なら、将棋を指すことをおすすめしましょう。

 演劇などで役を演じること、小説や映画などを見て、主人公以外に自らをアイデンティファイしてみることなども、おすすめします。

 あるいは、あえてマイノリティやエイリアンになってみること。

 疎外されている人は、自らの置かれた境遇を嘆いているかもしれませんが、発想を転換すれば、「ひふみんアイ」を身につける修行の場にあるということができます。

 もちろん、あまりにもひどい状況下に置かれている人は、周囲にSOSを発してほしいですし、それすらできない場合は、周囲、すなわち、あなたが見つけてあげてくださいとお願いしておきますが。

 将棋においては、どうするか。

 心がけとしては、常に自玉の詰みと王手飛車の筋を、イの一番に読むよう、当たり前化すること。

 しかも、終盤だけでなく、序盤から。

 どこに暗殺者が潜んでいるか分からないので、常に、自玉の攻略法を想定しておき、敵のねらいを敵よりも早く察知し、有事を未然に防ぎましょう。

 トレーニング法としては、詰将棋を逆さに解いたり、棋譜を反対側からも並べたりすることに尽きます。

 練習試合では受け将棋に徹してみるというのも、効果てきめん。

 ちなみに、受け師シュうぇッチマンは、NHK杯を見るとき、原則として盤駒を使用するようにしていますが、後手側を持って並べるようにしています。

 視線を上げると、テレビの画面が先手側を持った盤面を映していますが、眼下には後手側を持った盤面が広がっています。

 また、解説会などに行っても、後手側を持って考えるようにしていて、次の一手の正解率が先後によってどのくらい差があるのかということにも意識的です。

 次の一手を解くときも、先手側から考えたり、後手側から考えたり、バランスを工夫しています。

 羽生さんは幼いころ、家族と指すとすぐに勝ててしまうので、盤面をひっくり返して不利な側から戦っていて、逆転したらまた不利な側に立つということをしていたそうですが、これも非常に有効です。

 コンピュータとの対戦や、弟子との対戦時に、こういうこともやっています。

  "If I were you"

 この言葉を呪文のように心の中で繰り返していくうちに、将棋はもちろんですが、コミュニケーションの技量も、上達していけばいいなと願っています。

 

 

 ただし、ここで重要なアドバイスが。

 究極的には、将棋でも、それ以外でもそうですが、相手の手を読むよりも大事なことがあります。

 それは相手の心理を読むこと。

 しかし、一口に相手の心理を読むと言っても、どうすれば相手の心理を読めるのでしょうか?

 心理学や精神分析の勉強は、将棋にも有益です。

 ちなみに、コーチングの「視点転換法」で重要なのは、相手の思い浮かべ方なのですが、皆さんは相手の何を思い浮かべますか?

 もし、相手の顔とお答えになったとしたら、それは不正解です。

 なぜなら、相手は自身の顔(つまり、あなたから見たら相手の顔)など見えていないのですから。

 相手の顔を思い浮かべている時点で、あなたに自己中心的で、主観的な人だという烙印を押すことができてしまいます。

 正解は、あなた自身の顔。

 相手の側に立つということは、相手の目を意識してください。

 目と言ってイメージがしにくければ、キャメラと言い換えてもいいでしょう。

 あなた自身は今、キャメラにどう写っているでしょうか?

 そしてキャメラの向こう側にいる人々に、どう思われているのでしょう?

 いや、言い換えます。

 キャメラの向こう側にいる、もうひとりのあなたは、どう思っているのでしょう?

 どういう感情を喚起させられた?

 そのことからどのようなロジックを組み立てて行く?

 こういうふうに考えるのが、相手の立場に立つということです。

 

 

 一人芝居も有効。

 複数のイスを用意して、行き来するという、ただそれだけのトレーニング。

 社長の席と部下の席を用意して対話してみたり、議会で討論してみたり、料亭でお見合いしてみたり、裁判所で裁判してみたり。

 心理学では「役割交換法」と言われ、有名なトレーニング法です。

 私シュうぇッチマンは、大会の直前などには、この役割交換法を実践しています。面倒くさがらずに、体を動かし、上座と下座を行ったり来たり。

 独りよがりの勝手読みで負けが込んでいる方は、ぜひ一度、お試しあれ。